- 『楽天ポイント運用』と『楽天ポイント投資』の違い
- 利益確定の手順
- ベストな売り時は?
ぐに先生利益が出ていると嬉しくて、つい買い物に使いたくなりますよね。



そうなんスよ!オイラ、画面見たら100ポイント増えてたんで、今すぐ引き出してコンビニでお菓子買いたいッス!



あれ?ソルくん、それってポイント運用のほうじゃない?楽天ポイント投資だとポイントが増えたって言わないような…?



たしかにそうかもしれませんね。実は多くの人が『ポイント運用』と『ポイント投資』を混同してしまっているんです。でも安心してください。仕組みさえ分かれば、怖がることは何もありませんよ。



へぇ〜、違うんスか!早くお菓子代をゲットしたいんで、サクッと教えてほしいッス!



あはは、ソルくんは気が早いですね。でも大事なことですから、まずはその違いから整理して、どう引き出すとオトクなのかを知っていきましょう!
楽天ポイント運用と楽天ポイント投資は出口が違う
まず最初に、あなたが今やっているのが『ポイント運用』なのか『ポイント投資』なのかをハッキリさせましょう。ここを間違えると、引き出しの手順も全く変わってきます。
ポイント運用とポイント投資は似ているけれど別物!違いをチェック
『楽天PointClub』アプリなどで、グラフを見ながら疑似的にポイントを増減させているのが『ポイント運用』です。


一方、楽天証券の口座を開設して、実際の投資信託や株を購入しているのが『ポイント投資』です。
| 項目 | ポイント運用 | ポイント投資 |
|---|---|---|
| 運営元 | 楽天(Point Club) | 楽天証券 |
| 必要なもの | 楽天会員IDのみ | 楽天会員ID + 楽天証券口座 |
| 利用できる人 | 楽天の通常ポイントを持っている人 | 楽天証券に口座があり、通常ポイントがある人 |
| 概要 | ポイントを預けて増減を楽しむ疑似体験 | ポイントを使って実際の金融商品を買う本格投資 |
| 運用方法 | 実際の投資信託の値動きに合わせてポイント数が増減 | 実際の投資信託や株の値動きに合わせて資産評価額が増減 |
| 引き出す際 | 楽天ポイントとして戻ってくる | 売却すると現金として証券口座に入る |
| 使えるポイント | 通常ポイントのみ ※期間限定Pは不可 | 通常ポイントのみ ※期間限定Pは不可 |
| 投資対象 | アクティブコース 【楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)】 バランスコース 【楽天・インデックス・バランス・ファンド(債権重視型)】 | 投資信託(約2,600本)、日本株、米国株など |
| 最低利用額 | 100ポイント | 100ポイント(投資信託の場合) |
| NISA対応 | 不可(そもそも投資ではないため) | 対応(新NISA含む) |



あ!オイラがさっき言ってたのは『ポイント運用』の方ッス!



そのようですね。今回は、この『楽天ポイント運用』の引き出し方(ポイントへの戻し方)を中心に解説しますね。
楽天ポイント運用の引き出し手順と反映タイミング
ポイント運用の利益を確定させて、通常ポイントとして買い物などで使うための手順はとてもシンプルです。しかし、『いつ戻ってくるか』という時間のズレ(タイムラグ)には注意が必要です。
3ステップで完了!引き出しの操作方法
操作はPC・スマホの画面で簡単に行えます。
楽天ポイント運用のページにある、[引き出す]ボタンをタップします。


ここで2つの選択肢が出てきます。
- [ポイント数を指定する]:運用中のポイントの90%まで指定可能です。一部だけ利確したい場合はこちら。
- [全て引き出す]:運用中のポイントをすべて通常ポイントに戻します。一旦リセットしたい場合はこちら。


内容を確認して[確定する]をタップすれば申請完了です。



あの、どうして『ポイント数指定』だと90%までしか引き出せないんですか?自分のポイントなのに…。



これは『基準価額の変動』があるからなんです。申請してから実際に引き出し処理が行われるまでに、ポイントの価値が下がってしまう可能性がありますよね?
その時に「指定したポイント数が足りない!」とならないよう、余裕を持たせているんです。
注意!申請から反映までには時間がかかる
ここが一番の勘違いポイントです。[引き出す]ボタンを押しても、その瞬間にポイントが増えるわけではありません。
- 営業日の14時までに申請した場合、翌営業日の22時以降に通常ポイントへ反映
- 営業日の14時以降(または土日祝)に申請した場合、翌々営業日の22時以降に通常ポイントへ反映
例えば、金曜日の夜に「週末の買い物に使おう!」と思って引き出し申請をしても、実際にポイントが戻ってくるのは火曜日の夜以降(月曜が祝日の場合はさらに遅れる)になります。



ええっ!?すぐにお菓子買えないじゃないッスか!しかも、その間にまたポイントが減っちゃう可能性もあるってことッスか?



その通りです。引き出し時のポイント数は、申請の翌営業日の基準価額をもとに確定します。つまり、引き出し申請をした後に株価が暴落すると、思っていたより戻ってくるポイントが減ることもあるんです。
利益を最大化する売り時について
さて、引き出し方は分かりましたが、一番気になるのはいつ引き出す(売る)のが一番オトクなのか?ですよね。
高いか安いかは普段から株価を見ていれば判断しやすくなりますが、決断をするのはカンタンではありません。ただし、分かりやすくするコツはありますので、参考にしてみてください。
まずはニュースで「株価」の話題を気にしてみよう
ポイント運用(特にアクティブコース)は、世界の株式市場の動きに連動して増えたり減ったりします。
売りたいなと思ったら、難しい分析をする前に毎日チェックし、定点観測してみましょう。
楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型) – 日本経済新聞
- 「最高値を更新しました」
- 「株価が大幅に反発しました」
こんなポジティブなニュースが流れている時は、あなたのポイントも増えている可能性が高いです。逆に、「大暴落」「〇〇ショック」といったニュースの時は、ポイントも減っていることが多いでしょう。
実際にはこのようなニュースが流れる前に判断しなければいけないので、売るのか買うのかの判断は株価では難しいのですが、「今、どのくらいの金額が平均か?」は毎日チェックすると分かってきます。



なーるほど!毎日見て平均を知るってことが大事なんッスね!



そうですね。じゃないと高かったのか、安かったのかも分かりません。
売ろうと思った時から定点観測でも良いんじゃないかなと思いますので、チェックしてみてください。
売り時を見極める?VIX指数
さきほどの株価チェックでは平均しか分かりませんので、「いつ売ると良いの?」と思っているでしょう。
そこで参考にするのが米国相場の『恐怖指数』と呼ばれる『VIX指数』という指標です。
基本は、ここの数値が上がってきた時に売るか売らないか悩むと良いでしょう。
基本は15〜20前後で推移しています。この辺りは安全運転中なので、この時に売ってしまうと等価か、損をしてしまうことになりかねません。
なので25以上で売り時が近づいている、30以上でほぼ売り時になっていると思ってください。



じゃあ、その指数が30になったら「ヤバイ!」と思ってすぐ引き出した方がいいんスね!?



う〜ん、どうでしょう。そこからさらに売りが進んで40や、50に行く可能性だってあるんですよ。
まぁ、無理に一番オトクなタイミングで売ろうとしないほうが良いんじゃないかなと思います。狙えば狙うほど難しくなりますし、逃した時のストレスのほうが大きくなります。
結局は自己判断するしかないので、そこそこ利益が出たら売るってのが一番良いかなと思います。
入れたら基本は『ほったらかし』が最強
投資統計データを見ると一番利益を出せる方法は、『一度入れたら、上がろうが下がろうが忘れるくらい放置すること』のようです。
僕も個人的に長期投資をオススメしていますが、そのメリットはこちらです。
- タイムラグのリスク回避
頻繁に出し入れすると、申請から確定までのタイムラグで思わぬ損失を被るリスクが高まります。 - 複利効果を狙う
増えたポイントをそのまま運用し続けることで、雪だるま式に増えていく効果が期待できます。 - 精神的な安定
「今が高いか安いか」を毎日チェックするのは疲れます。数ポイントのマイナスは「誤差」だと思って気にしないのが一番です。



確かに、数百ポイントの利益のために毎日スマホを見てドキドキするのは疲れちゃいますね…。忘れてるくらいがちょうどいいのかも。



ただ、ポイント運用よりはポイント投資のほうが稼げるかと思います。この辺りは楽天ポイント投資を1年間やってみた結果をご覧ください。


まとめ:楽天ポイント運用は『気長に放置』が成功のカギ



結局、お菓子は我慢して、そのままポイントを寝かせておくことにしたッス!いつかデッカいお肉を買うために育てるッス!



ふふ、それが良さそうね。私も焦らず、余ったポイントをコツコツ追加して、数年後の楽しみにしてみます。



投資や運用で一番難しいのは続けることですが、ポイントなら現金よりも気楽に続けられますよね。
一時的に下がっても、世界経済は長期的には成長していきます。焦らず、じっくりと『お金にお金を稼いでもらう』体験を楽しんでいきましょう!
本記事は、筆者の実体験および執筆時点での情報をもとに作成しています。正確な情報提供に努めていますが、その内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
「楽天ポイント運用」「楽天ポイント投資」を含むすべての投資行為には、元本割れのリスクが伴います。当ブログの情報を用いて行う一切の行為、被った損害・損失に対しては、一切の責任を負いかねます。最終的な投資判断は、必ずご自身の責任において行ってください。
他にも楽天ポイント投資についてまとめているので、ぜひご覧ください。



