ソルくん株は売らないって決めたから、次に知りたいのは配当金のことです!先生、いつ僕の口座に入るんですか?



私も気になります!配当金がもらえる仕組みが難しそうで、うっかりもらえないってことは避けたいです…。



いいところに気づきましたね!配当金はもらえるタイミングが決まっているんですよ!今回はそこをしっかり伝えていきますね!
- 配当金が実際に銀行口座に振り込まれるまでの具体的なスケジュール
- 権利確定日と権利落ち日という、配当金をもらうために絶対に知っておくべき仕組み
- 配当金もらったら売るべき?持ち続けるべき?
こんにちは!
5年間の投資で20万円損した経験を持つ、ぐにです(笑)
皆さんは、高配当株を始めた理由は何ですか?
僕の場合は、やはり配当金のある生活に憧れたからです。同じように何もしなくてもお金が増えていく『不労所得』という言葉に、すごく憧れている方も多いと思います。
しかし、株を始めてすぐはいつ配当金が振り込まれるのかが分からず、設定間違えたかな?どこに入ってくるんだろう?このような不安を持つ方もいるかもしれません。
この記事では、そんな配当金の「いつ入るのか」という疑問に二度と迷わないように、具体的なスケジュールと仕組みを誰でもわかるように解説していきます。
この記事を読めば、不安なく高配当株を続けられ、配当金が入る日をワクワクしながら待つことができるようになりますよ!
配当金はいつ入金される?



先生!株を買えば配当金がもらえることは分かっているんですけど、その配当金って株を買ったら毎月入ってくるんですか?



さすがに毎月は入りすぎじゃない?半年や1年後にやっと入ってくる…って感じじゃないかしら?



良い疑問ですね!結論は、会社が定めた「権利確定日」の2営業日前までに株を保有していれば配当月ごとに入ってきます!ここから詳しく説明していきますね!
配当金は条件を満たせば必ずもらえる
配当金とは、企業が利益の一部を株主に還元するお金のことです。
権利確定日の2営業日前までに株を購入し、保有しているという条件さえ満たせば、会社から配当金が支払われます。
ただし、いつ入るかは会社によってバラバラで、権利確定日から大体2〜3ヶ月後になることが多いです。この入金される時期については、会社ホームページの決算短信の配当金支払開始予定日などで確認できます。
権利確定日とは
配当金をもらうためには、その会社の株主として登録される必要があります。その『株主名簿に載る日』のことを『権利確定日』と呼びます。
ところが、株を買ってから実際に株主として登録されるまでには、時間がかかるという点に注意が必要です。
現在の日本の株式取引のルールでは、株を購入してから2営業日後に、あなたの名前が正式に株主名簿に登録されることになっています。(これをT+2ルールと呼びます。)
そのため、配当金をもらうために絶対に株を保有しておくべき日は、以下の通り、3つの重要な日程を理解する必要があります。
| 日程の名称 | 意味 |
|---|---|
| 権利確定日 | 株主名簿に名前が載る日(この日の株主が配当をもらえる) |
| 権利付き最終日 | 配当金をもらう権利が付いた状態で株を購入できる最終日 |
| 権利落ち日 | この日に株を買っても、配当金をもらう権利がない日 |
つまり、あなたが配当金をもらうために株を購入するタイムリミットは、権利付き最終日の夕方までということになります。
例えば、権利確定日が3月31日(金)だとすると、スケジュールはこうなります。
| 日付(曜日) | 営業日カウント | やるべき行動 |
|---|---|---|
| 3月29日(水) | 権利付き最終日 | この日の夕方までに購入必須! |
| 3月30日(木) | 権利落ち日 | この日に買っても配当はもらえない |
| 3月31日(金) | 権利確定日 | 株主名簿が確定する日 |



株を買うのが権利確定日の2営業日前までじゃないとダメなんですね…!



僕は慌てん坊だから、最終日を間違えないように、しっかりカレンダーに入れておかないと!
株によって配当月が違う
日本の国内企業の場合、権利確定日は3月や9月に設定している会社が非常に多いです。
- 3月決算(本決算):6月頃に入金
- 9月決算(中間決算):12月頃に入金
しかし、中には2月や8月に権利確定日を設けている企業もあります。



この配当月がバラバラという特徴を上手に利用すれば、毎月安定した配当金を受け取るように組むことができますよ!
配当金の受け取り方法
4つの受け取り方法
配当金の受け取り方には、主に4つの方法があり、金融機関(証券会社や銀行)を通じて行われます。
あなたがいつ入るかを正確に把握するためにも、どの方法で入金されるかを決めておく必要があります。
| 受取方法の名称 | 仕組み | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 株式数比例配分方式 | 証券口座に株の数量に応じて、自動で入金される方法 | (最もおすすめ) |
| 一括振込方式 (登録配当金受領口座方式) | 保有するすべての株式の配当金を指定した銀行口座に自動で入金される方法 | (便利) |
| 配当金領収証方式 | 会社から送られる領収証を銀行窓口で換金する方法 | (手間がかかる) |
| 個別銘柄指定方式 | 指定の銀行口座で配当金を受け取る方法 ※会社ごとに手続きが必要 | (手間がかかる) |
僕が断然おすすめするのは、配当金が自動的に証券会社の口座に入金される株式数比例配分方式です。
これは、以下のメリットがあるからです。
- 手間いらずで配当金を自動受取
- 証券口座で管理されるので、すぐに再投資が可能
- NISA口座の配当金が非課税になる
- 特定口座での損益通算が可能
- 特定口座(源泉徴収あり)を選んでいれば、確定申告が不要



なるほど。自動的に証券会社の口座に入るように設定しておけば、いつ入金されたかをいちいち確認する手間も省けますし、税金で悩まなくて済むんですね!



楽天証券なら、マネーブリッジで楽天銀行とも連携させておけば、さらに便利ですよ!
【投資信託の場合】再投資設定にしていると入ってこない
ちなみに、投資信託を保有している場合は、配当金(分配金)がいつ入るかという概念が少し違ってきます。
| 設定 | 説明 |
|---|---|
| 自動再投資 | 受け取らずに、自動でそのお金を使って投資信託を購入し直す設定。複利効果を最大限に高められますが、手元には現金として入金されません。 |
| 受け取り | 現金として入金される設定。(受取型にしても再投資される銘柄もあります) |
あなたが『配当金のある生活』を目指しているのであれば、個別株を選び、配当金を受け取りに設定することが重要です。
「権利落ち日」に株価が下がる仕組み



先生、気になることがあるんですけど…。権利落ち日って、名前からしてなんだか株価が落ちそうな感じがしませんか?



その通り、権利落ち日には、株価が一時的に下がる傾向が非常に強いんです!
権利落ち日には、株価が下がる傾向があります。なぜなら、配当金や株主優待という特典が、その日の取引から無くなるからです。
- 欲しがってた特典の価値が消えた分、株の価値も下がる
- 配当金・株主優待を配った価値の分だけ株価が下がる
- 短期の投資家が権利落ちと同時に売却し、株価が下がる
しかし、このブログで学んでいるような長期投資家にとっては、この一時的な株価の下落は全く問題ありません。むしろ、割安で購入できるチャンスです!



なるほど、短期の人が売るから下がって、それが長期投資家にとっては買い増しのチャンスになるかもしれないんですね!
配当金をもらった後、株はいつまで保有すれば良い?



先生!配当金が入金されました!でも、この株、今、高い株価なんですよねー。売っちゃって良い?



でも、すぐに売ると、また売買手数料や税金がかかりますよね?それなら、そのまま保有し続けて、次の配当金を待ったほうが得な気がしますけど…。



良い株価を見たら売りたくなるよね。でも、僕の答えは明確です。「一度、優良株だと決めたのなら、基本的には売らない」です。
長期投資家は基本売らない
高配当株投資のゴールは、株価の値上がり益(キャピタルゲイン)ではなく、配当金という安定したキャッシュフロー(不労所得)を得ることです。
配当金をもらった直後に株を売却してしまうと、せっかく築こうとしていた配当金の柱を自分で壊してしまうことになります。
売却を繰り返すことには、以下のような大きなデメリットがあります。
- 売却した株価よりも安い株価で買い戻すのはとても難しい
- 売買手数料と税金で損をする ※NISA口座以外の場合
- 株価の動きを頻繁にチェックしなくてはならない
- 複利効果が生まれない ※投資信託で再投資設定している場合
まぁ、テクニック次第でやれる人もいますが…
「株価が下がって配当利回りが高いときに逆張りで買い、その後の値上がりを狙います。事業がしっかりしている大型株なら、一時的に株価が下落しても回復する可能性が高いからです」(配当鳥さん)
その後、想定どおりに株価が上昇して、配当利回りが4%台に下がってきたら売却し、利益を確定。配当利回り5%超の高配当株に乗り換えて、また値上がりを狙っていく。
「高配当株」を割安時に買い、上昇したら売る投資手法で“億の資産”を築いた個人投資家を直撃! 権利確定に向けて株価が上がる高配当株の値動きを活用しよう! – ZAi ONLINE
初心者にはかなり難しいので、ポイント投資をかなり繰り返して経験を積んでからチャレンジするほうが良いかなと思います。



結構カンタンに儲かるかなって思ってたんですが、思ってたよりも難しいんですね…。



ポイント投資でコツコツと経験を積んで、優良株を見定められるようになり、自分なりの投資ルールが確立できてからが良いと思いますよ。
例外的に売る場合
ただし、例外的に売る場合があります。
それは以下のような場合です。
- どうしても現金が必要になった
- 株価が減配で検討、無配では売却
- 粉飾決算をしていた
株価の上下は株式の世界では当たり前の値動きなので、それだけでは売れないかなと思います。



今は現金がどうしても必要!ってことはないなぁ。それだったら確かに売らなくても良いかも。



株価が下がっても業績が悪くなければ売らない。そして、次の配当金を楽しみにしながら保有を続けるんですね。



売りたくなるのは現金にこだわっている人が多いですね。いろんな種類で資産を持つのが良いですよ!
まとめ:ようこそ、『配当金のある生活』へ!



権利付き最終日の2営業日前の夕方ってこと覚えておけば、今からでも間に合うってことがありそうだね!



どこに配当金が入るのかはしっかりチェックしておくと良さそうね。
配当金のある生活を実現するためには、日付のルールを正確に守り、企業選びと長期保有の哲学を貫くことが大切です。
特にポイント投資で行っている初心者さんは、これも勉強だと思って、いつ入ってくるのかな?いつ買うとベストなんだろう?と試しながらやってみると良いですよ。
それでは!
他にも初心者向けの株情報についてまとめているので、ぜひご覧ください。


