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ゆいことば

茨城の片隅で大学生をしている、アクティブでちょろい根暗の文章置き場です。

イベント

イベントレポ soar night out!!! 「うつ、LGBTについて」(後編)

2016/12/14

ずっと行きたいと思っていた、soar night out!!!というトークイベントに参加してきました。

今回のゲストは、東藤泰宏さんと榎本悠里香さん。

soar night out!!! 「うつ、LGBTについて」レポ(前編)

 

 

ここからは、榎本さんのお話です。

 

オープンな立場で発信し続ける榎本悠里香さん

 

榎本悠里香さん

photo by kanako baba(soar)

 

「女生まれ女育ち女好き!」

レズビアンであることを堂々と表現する榎本さんは、企業向けのLGBT研修などを行う株式会社 Letibee代表。

立場を公表できる自分だからこそ、多様性のある社会の実現を押し進めたいと語る、榎本さんの考え方を知ることができました。

 

 

「ひとりひとりが幸せであるための多様性」

それぞれの幸せ

セクシャルマイノリティの人たちを受け入れるには、「多様性」が重要であるとよく言及されます。

榎本さんはそれに関して、「多様性はマイノリティに手を差し伸べることじゃないと思う」と言っていました。

「多様性は、私たちひとりひとりが幸せになるために必要なもの」だと。

 

多様性なんてなくても、いままで楽しく幸せにやってこれた、と思う人も多いかもしれません。

しかし、その「幸せ」は思い込みであることも多いんじゃないかと榎本さんは問いかけます。

結婚しなきゃ、子どもを産まなきゃ、そういう思い込みに自分自身が苦しめられることは確かによくあることです。

自分の考える幸せと、他人の考える幸せを突き合わせて考えてみないと、自分の幸せが思い込みかどうか気づけない。

だから、ひとりひとりが本当に幸せになるために、いろんな人の価値観を受け入れる多様性は必要」

そう言われて、固定観念に縛られている「マジョリティの人」って意外と多いのかもしれない、私もその1人かもしれない、と気づけました。

 

 

 

「ノーガードで相手と向き合う」

ノーガード

けれど、そう言う榎本さんも、固定観念に縛られていたことがあったのだそうです。

「自由に生きるなら私はこうあるべき、こういう発言をするべき」というイメージに囚われ、誰かにそのイメージを壊されそうになると、つい身構えてしまっていたとのこと。

自分の中の「あるべき自分」を守るために、しっかり向き合おうとしてくれる人を攻撃してしまう…。

そんなことがないように、ノーガードで相手と向き合うことの大切さを教えてもらいました。

 

たとえば、『レズビアンが嫌いだ』という人がいたとしても、それはその人と自分の価値観の違い。

榎本さんは「まあ嫌いな人もいますよね、でもそれはそれでいいんです。レズビアンが嫌いな人の『普通』はどういうふうにつくられたんだろうと、そっちの方に興味があります」と話していました。

 

考え方が違っていて、つい反論しそうになっても、まずは相手を理解しようと試みること。

傷つきそうで怖いけれど、相手もガードを張っているなら、自分からガードを下ろすしかない。

そうお話する姿は格好良かったです。

 

「発信することは価値観の壁当て」

 

発信

お話を聞いた後に、こんな相談をさせていただきました。

「自分がLGBTフレンドリーだ、と示す発言や行動がなかなかできません。

当事者の人から、『理解したふりをしてる、わざとらしい』思われないか怖いんです」

私がそういうことをして、楽になる人がいるならやった方がいいけれど、結局ただのエゴなんじゃないか。ずっと気になっていたことです。

 

それに対して榎本さんは、「自分も当事者だけど、他の当事者からの評判を気にしてしまうときがある」と言ったあと、

「でも、発信も壁当てなんですよ。発信したら周囲の反応が怖いけど、発信しないと自分の価値観も結局確認できない

そんなふうに答えてくれました。

 

発信することが間違っているかどうかは、壁に投げたボールがどう返ってくるかわからないのと同じように、やってみないとわかりません。

発信することで、不愉快に思う人もいるかもしれない。でももしかしたら、安心してくれる人もいるかもしれない。

もし違う意見の人がいたら、対話してお互いの考え方を見直す機会にすればいい。そんな勇気をもらえました。

 

もちろん、わざわざそういうアピールをしなくてもいいくらい、それぞれの違いが当たり前のように受け入れられる社会になったらいいと思います。

でも、そうなるにはまだ時間がかかりそうだから。

それまでは壁当てを続けて模索していこうと、背中を押してもらえるお話でした。

 

soarに掲載された榎本さんのインタビュー

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