好きなことより野望を仕事に託すことにしました①
就活するにあたり結構まじめに考えたので、自分でも覚えていられるように、書いておきます。
5月末に終えた就活について。
(いま就活が苦しくて、他人の話なんて聞きたくないな、という方は見ないでね。)
結論から言うと、予備校の進路相談員になります。
小学生の頃ハリー・ポッターに魅了されて以来、ずっと「本がつくりたい」「ライターになりたい」と言い続けていたから、
そんな私が予備校と言うと決まって驚かれる。
大学で教員免許を取ったわけでもないし、もともと教育に関心があったわけでもない。
出版社に入れなくて夢を諦めた…と思われそうだけどそうでもない(出版・広告系の内定もいただいて、熟考した上での結論です)。
自分でも150°くらい意思が変わってびっくりしているけれど、どういう思考の流れだったのか、備忘録として残しておきたい。
「紙の編集は終わり」と言われた出版社インターン
いちばん根元にあるのは、3年生のときお世話になった出版社でのインターン。
月刊誌を発行している編集長が「紙の編集は終わり」なんて仰るから怖くなった。私の夢が潰えるじゃん…。
でも編集長の言葉には続きがあった。
「紙だけを編集している時代は終わり。いまは現場に出ることが大事」
その編集長の手がける雑誌は、地域のこと、ソーシャルデザインのことなどがテーマだった。
編集部の方々は雑誌制作と並行して、現場=日本各地で地方創生プロジェクトやイベントに携わっていた。
つまり雑誌をつくるのは手段のひとつに過ぎなくて、雑誌を通して何を生み出したいのか考えていくと、現実にインパクトを与える行動が必要になる。
リアルな場での行動も含めた『社会に対しての編集』が必要になる。
という考え方だった。
そこまでやると忙しくって大変じゃないんですか、と編集者の方に尋ねると、「大変だけど楽しいよ」と教えてくれた。かっこよかった。
大学3年の大事な時期に、そんな方たちに出会えたことをとても感謝している。
「かっこいい大人像」のアップデート
インターンが終わってからぼんやり考えるようになった。
私にとって仕事にしたいほどのテーマってあるのか。
地域やソーシャルデザインも関心があるけど、一番ではない気がする。まだ自分ごとにできない感覚があった。
書くことは好きだけど、それだけじゃ弱いな、とも思った。
もともと、どうして好きなこと=書くことを仕事にしたかったのか考えると、私はたぶんかっこいい大人になりたかったのだ。
私のかっこいい大人像は、自分の決めたことを楽しめる人だ。
「仕事つらい」とか「毎日つまんな…」とか言わない——言ったとしても、どうにか変えようと企める人。
その代表例が「好きなことを仕事にしていきいき働く人」だった。
でも自分のためだけに働いていると、私の場合はいつかしんどくなりそうだなと予想がついた。
自分の好きなことに熱中するだけじゃなくて、好きなことを手段に誰かや社会をどうにかしようと働く大人、かっこいいんじゃない?
インターン先の企業理念、ここ数年で関わった人たちの姿勢、大好きなメディアが掲げるコンセプト…などを見てそう思った。
ここまでで半分
よかったら後編もどうぞ