- ポイント投資とポイント運用の決定的な『違い』
- 現金を使わないからこそ知っておくべきメリットとデメリット
- あなたの貯めているポイントに合った最適な証券会社の選び方
ソルくんうひょー!今月も楽天ポイントがいっぱい貯まったッス!これを全部、いま気になってる暗号資産のポイント運用にぶっ込むッスよー!きっと一発逆転、億り人ッス!



ちょっとソルくん、そんな適当で大丈夫なの?私はポイント投資が気になってるわ。でも、普通の投資と何が違うのかしら?



どっちの気持ちも分かりますよ。そうですね…、できるならポイント運用よりはポイント投資のほうが良いかなって思います。



えっ、マジっすか!?じゃあ、なんでポイント投資のほうがオススメなんッスか?



実は『ポイント投資』は、投資の「怖い」を「楽しい」に変える最高の方法なんです。今回は、みんなが損を恐れず、賢く資産形成をスタートできるように、メリットもデメリットも包み隠さず解説しますね。
ポイント投資とポイント運用の違い
まず最初に、一番勘違いしやすい『ポイント投資』と『ポイント運用』の違いについて知っていきましょう。ここを理解していないと、目的と違うことをしてしまう可能性があります。
以下の表にまとめてみました。
| 項目 | ポイント投資 | ポイント運用 |
|---|---|---|
| 仕組み | ポイントを現金化して金融商品(株・投資信託)を購入 | ポイントのまま指定された銘柄を運用。自分で選択はできません。 |
| 金融商品の購入 | あり(実際の株や投資信託) | なし(あくまでポイントの増減) |
| 証券口座 | 原則として必要 | 不要(アプリや、ブラウザなどで完結) |
| 投資対象 | 個別株、投資信託、ETFなど | 用意されたコース (アクティブ・バランス、ビットコインなど) |
| リターン | 売却益、配当金(分配金) | ポイントが増えるだけ |
| リスク | 市場リスク(元本割れあり) | ポイントが減るリスク |
| 主な目的 | 本格的な資産形成、配当金狙い | 投資の疑似体験、ポイントの有効活用 |



なるほど…。『ポイント運用』は口座開設がいらないから手軽だけど、あくまで疑似体験なんですね。



その通りです。一方でポイント投資は、ポイントを現金として扱って、実際に投資信託や株式を買います。つまり、通常の投資とまったく同じことができるんですよ。
ポイント投資のデメリット
さて、ここからは実際にポイント投資をする際のデメリットについてお話しします。もちろんデメリットはありますが、致命的なものではないので、事前に把握しておけば安心して始められますよ。
ポイント投資だけでは利益があまり増えない
ポイント投資は、あくまで「余ったポイント」で行うのが基本です。何十万もポイントを持っている人のほうが稀なので、基本は数百〜数千ポイントになるでしょう。
しかし、毎月数千ポイント投資できたとしても、投資元本としては少額です。
例えば、利回り5%で運用できたとしても、元手が少なければ増える金額もわずかです。「月10万円の利益」のような大きな収益は期待できませんので注意してください。



あくまで「投資の練習」や「資産の足し」として、気長に捉える必要があります。
購入できる銘柄が少し少ない
通常の現金による投資であれば、ほとんどの金融商品を購入できますが、ポイント投資の場合は一部対象外となる銘柄があります。
- 新規公開株式(IPO)
- 公募増資(PO)
- 新株予約権無償割当(ライツ・オファリング)
- 立会外分売



とはいえ、通常の投資信託や国内株式などは問題なく購入できるので、初心者の方が最初に取り組む分には、そこまで不便を感じることはないでしょう。
ポイント集めに躍起になってしまう可能性がある
投資を始めると、少しでも元手を増やしたいという気持ちから、ポイントを貯めることが目的になってしまうことがあります。
「ポイントがたくさん付くから」という理由で、不要なものまで買ってしまっては本末転倒です。



投資のためにポイントを貯めるのではなく、生活で自然に貯まったポイントを投資に回すというスタンスを大切にしましょう。
限度額が決まっている
多くの証券会社ではポイント利用に上限はありませんが、ランクや会員種別によって上限が決まっている場合があります。
例えば楽天証券の場合、会員ランクによって利用上限が異なります。
| 会員ランク | ポイント |
|---|---|
| ダイヤモンド会員以外 | 1注文:30,000ポイント 1ヶ月:100,000ポイント |
| ダイヤモンド会員 | 1注文:500,000ポイント 1ヶ月:500,000ポイント |



とはいえ、月に10万ポイント以上投資できる人は稀なので、初心者の方はそこまで心配しなくても大丈夫ですよ。
ポイント投資のメリット
デメリットをお伝えしましたが、それでも僕は初心者にこそポイント投資をおすすめします。その理由は、デメリットを上回る大きなメリットがあるからです。
リアルな投資体験で知識を身につけられる
これが最大のメリットです。自分のお金を1円も出さずに、本物の株価の変動や、為替の影響を肌で感じることができます。
「株価が下がるとどういう気持ちになるか」をノーリスクで体験できるのは、将来大きな資産を運用する上で非常に貴重な経験になります。



これなら私のように怖がりな人でも、安心して投資の世界を体験できそうね!
ポイントで投資するので現金がなくても始められる
現金だと「損したらどうしよう」と手が止まってしまう場面でも、ポイントなら「もともとなかったお金だし」と割り切って、冷静な判断ができます。精神的な負担が少ないのは、初心者にとって大きな助けになります。



財布からお金が減らないのは、精神的にめっちゃ楽ッスね!
ポイントの有効活用ができる&有効期限がなくなる
通常、ポイントには『有効期限』がありますよね。気付いたら失効していた…なんて経験はありませんか?
ポイント投資で投資信託や株に変えてしまえば、それはもう立派な金融資産です。有効期限という概念自体がなくなります。



せっかく貯めたポイントを失効させるくらいなら、資産に変えたほうが絶対にお得だわ!
ポイントの現金化ができる
一度投資した商品を売却すれば、それはポイントではなく『現金』として証券口座に入ってきます。
使い道の限られたポイントを、何にでも使える現金に交換できる裏技とも言えますね。



運用じゃ現金増えないんッスね!ポイントが現金に変わるなんて、まさに錬金術ッスね!
ポイント投資でも、以下の点は普通の投資と同じです
ここは勘違いしないでほしいのですが、原資がポイントであっても、買った後は通常の投資と全く同じ扱いになります。注意点として覚えておきましょう。
元本割れのリスクがある
株価が暴落すれば、資産価値は減ります。「ポイントだから絶対安心」というわけではありません。企業の業績が悪くなったり、世界的な不況が来れば損失が出ることもあります。



やっぱりリスクはあるのね。浮かれずに肝に銘じておくわ。



だからこそ、勉強になるということでもあります。
売買手数料や税金も同じようにかかる
ポイントで買ったとしても、売却時に利益が出れば約20%の税金がかかりますし、取引によっては手数料も発生します。



ポイント投資でもNISAは使えるので、必ず活用して税金を節約しましょうね。
詳しくはポイント投資をNISAで行う方法をご覧ください。


配当金・分配金がもらえる
これが僕の一番の楽しみです!ポイントで買った株でも、保有していれば企業から配当金がもらえます。
ポイントが『金の卵を産むニワトリ』に変わる瞬間ですね。



寝ててもお金が入ってくる配当金!その響き、大好きッス!



ちなみに優待条件(基本100株以上)を満たせば、株主優待ももらえますよ。
確定申告が必要になるケースがある
給与所得者などの場合、投資の利益が年間で20万円を超えると、原則として確定申告が必要になります。
「えっ、申告なんて難しそう…」と思うかもしれませんが、事前に設定をしておけば避けることができます。



基本的にNISA口座を選択し、買っていれば不要です。
また、NISA口座以外で買ったとしても、口座開設の時に『特定口座(源泉徴収あり)』を選んでおけば間違いありませんよ。
証券口座の開設が必要
ポイント運用とは違い、法律に基づいた金融取引なので、身分証明書(マイナンバーカード等)を提出して口座開設をする手続きが必要です。



ちょっと面倒だけど、将来のためだと思って手続きしてみるわ。
ポイント投資を始めるならどこがオススメ?
基本的には「自分が普段貯めているポイント」が使える証券会社を選べばOKです。相性の良い組み合わせを選ぶのが、手間なく続けるコツです.
ここでは、ポイント投資ができる証券会社を紹介します。
楽天証券(楽天ポイント)
- 米国株式や、バイナリーオプションも投資可能
- 楽天経済圏ならポイントが非常に貯まりやすい
- クレジットカード以外に楽天キャッシュによる投資が可能
- 楽天オルカンなどの楽天限定銘柄に投資でポイントがもらえる
- ポイント投資をすると楽天市場での還元率がアップする
- 取引手数料は基本無料で、3つのコースから選べるので、用途によって選べる
- 投資信託保有のポイント付与が一回限り
- クレカ積立のポイント付与率が他と比べて低い
楽天カードや楽天市場を利用する楽天経済圏の方は一択です。SPUなどポイントを得られる制度で、通常の何倍も早くポイントが貯まり、年間10万ポイント以上稼ぐことはそれほど難しくありません。
『ポイント投資』をすることで、楽天市場でのポイント倍率(SPU)がアップするメリットもあります。



私は楽天でお買い物することが多いから、楽天証券ね。



楽天証券は買う時にポイントが貯まるのが他の証券会社と違いますね。
\ ポイントを貯めたり、現金化したり便利な使い方ができる /
SBI証券(Vポイント・Pontaポイント)
- Vポイントだけでなく、Pontaポイントも投資に使える
- 主要ポイントだけでなく、dポイントや、PayPayポイント、JALマイルも貯められる
- 対象のコンビニや、マクドナルドで最大7%還元される(Vポイント)
- 国内株式の取引手数料、投資信託の購入時手数料は無料
- クレジットカードの決済額によってはゴールドカードも年会費が無料になる
- 米国だけでなく、9カ国の株を扱っているので、海外投資しやすい
- IPO(新規公開株)の実績が多く、抽選にもれても1ポイントもらえる
- 株の種類は国内株式と投資信託のみ
- クレカの還元率が前年のカード利用額によって変わる
- 画面が複雑で分かりづらい
- 日本株、米国株、積立…目的ごとにアプリが分かれてしまっている
三井住友カードを使っている方や、Pontaポイントを貯めている方はこちら。業界最大手で、投資信託のラインナップも豊富です。「投信マイレージ」という、持っているだけでポイントが貯まるサービスも優秀です。



オイラはコンビニでVポイントを貯めてるので、SBI証券にするッス!
\ 海外投資に強く、いろんなポイントを貯められる/
松井証券(dポイント、Paypayポイント)
- 投資信託保有によるポイント加算が1%とかなり高い(毎月エントリーが必要)
- dポイントや、PayPayポイントの2つで投資できる
- 初心者に優しいリモートサポートが充実。しかも無料
- IPO(新規公開株)が資金0円でも抽選に申し込める
- クレジットカードの決済額によってはゴールドカードも年会費が無料になる
- クレジットカード積立の還元率が最大1%と低い
- 現金支払いができない
- 売買手数料が1日50万円以上だと手数料がかかる
- 貯まるポイントが松井証券ポイントなので、投資にしか使えない
- 米国の銘柄数が少ない
ドコモユーザーでdカードを使っている方におすすめ。ヘルプデスクが充実しているので、ITが苦手なシニアが投資を始める場合にも向いています。



ヘルプデスクの充実は他より優れてますね。
\ 投信保有ポイントが高く、ヘルプデスクが充実/
トラノコ(nanaco、ANAポイント、LINEポイント、.moneyなど)
- 投資可能なポイントの種類が最多
- クレカなどを登録しておくと、買い物のおつりを計算して自動投資
- 銘柄の選び方が3パターンのみなのでシンプル
- 歩数に応じて投資資金となるポイントをゲットできる
- 毎月390円の月額利用料がかかる
- 自分で銘柄を選べない
- NISAに対応しているが、選べるのは3コースのみ
これまで紹介した3社(松井・楽天・SBI)は『自分で株や投資信託を選んで買う』ための証券会社ですが、トラノコはおつりやポイントを自動で投資に回してくれるアプリです。
特にnanacoポイント、ANAマイル、dポイント、LINEポイントなど、本来投資に使えないようなポイントもトラノコポイントを経由して投資資金に回せます。



トラノコははじめて聞きました!いろんなポイントで投資できるのが良いですね!



初心者向けっぽいですが、利用料や出金手数料など手数料がたくさんかかるので、少額投資に向かないのが注意点ですね。
\ 投資できるポイントの種類が最多/
まとめ:ポイント投資はリスクゼロで経験を積める最高の練習場!



へへっ、オイラ分かったッス!まずは手持ちのポイントで、少額から練習してみるッス!いきなり全額突っ込むのはやめとくッスね!



私も、お買い物で消えてしまうポイントなら、将来のために積み立ててみようかな。口座開設も無料だし、NISAも使って始めてみます!



その意気です!投資は「習うより慣れろ」。まずは100ポイントからでいいので、実際に注文を出してみる体験が、あなたを投資家へと変えてくれます。
そこで得られる知識と経験は、将来何百万円もの価値に変わるかもしれませんよ。ぜひ、今日から第一歩を踏み出してみてくださいね!
他にも初心者向けの株情報についてまとめているので、ぜひご覧ください。


